◆ゴムの特徴
　　◆各ゴム原料の特徴
　　◆弊社代表的ゴムの性質
　
◆ゴムの特徴

材料名	特徴	弊社配合・当社製品例
NR 天然ゴム	いわゆるもっともゴムらしい弾性を持ったゴムである。 耐摩耗性などの力学的性質が優れているが、 一方で環境特性（耐候性・耐油性など）は劣る。 輪ゴムやバンパー等、広く利用されている。	５０００番台〜 バンパーゴムなど
CR クロロプレン	天然ゴムと比較して、耐摩耗性や耐老化性が優れている。 また、価格も比較的安価である。 Ｏリング等の他、ウェットスーツや電線被覆等に利用されている。	６０００番台〜 パッキン・絶縁用パッキンなど
NBR ニトリル ブタジエンゴム	耐油性ゴムとして一般的に広く使用されている。 含有ニトリル量に応じて耐油性・耐熱性・耐寒性などが変わる。 シール類やゴム手袋の原料として広く使用されている。	１０００番台〜 Ｏリング・ガスケットなど
H-NBR 水素化ニトリルゴム	NBRに水素を添加する事により、主鎖が高度に飽和され 耐油性などのNBRの特性に加え、さらに耐熱性・耐寒性・ 耐オゾン性・耐摩耗性・耐寒性が向上しているゴム。 一方で価格が高価であり、また高物性の場合 過酸化物を使用した加硫をする必要がある。	９０００番台〜 ガスケットなど
Q シリコーンゴム	耐寒性・耐熱性が非常に優れており、 −８０℃から２５０℃までの非常に広い温度範囲で 使用することが可能である。 また、耐候性・耐オゾン性・絶縁性にも優れる。 一方で、一般的に強度が低いというデメリットがある。 弊社ではもっとも多く使用されているゴム材料。 医療用の他、近年は日常生活用品でも多く利用されている。	３０００番台〜 内視鏡装置部品・ Ｏリング・パッキンなど
EPDM エチレン プロピレンゴム	耐老化性・耐候性・耐オゾン性・極性液体※１に対する抵抗性、 電気特性が優れている。一方で耐油性は劣る。 過酸化物加硫を行なう事で耐熱性が向上するが、 加工性が劣る。 防振剤や電線被覆剤として使用される。 ※１：アルコール・ケトン類	２０００番台〜 ドアスイッチカバー・ ダイアフラムなど
IIR ブチルゴム	不飽和度が高く、科学的に安定している為、 耐熱性・耐候性・耐オゾン性・耐化学薬品性に優れている。 また、ガス透過性が小さい為、タイヤチューブによく利用される。 衝撃吸収性が高く、防振材として使用される。	９５００番台〜 防振ゴム・ゴム栓など
FKM フッ素ゴム	耐熱性・耐油性・耐化学薬品性・耐候性・耐オゾン性に 極めて優れている、市販中最高のパフォーマンスを誇る 超万能ゴムである。 一方で耐寒性が劣るのが泣き所であり、 また、比重が高く、価格も非常に高いというデメリットもある。	４０００番台〜 被覆ゴム・ ダイアフラム類など
UR ウレタンゴム	機械的性質が優れており、引張強度・引裂強度・耐摩耗性が 大きく、また耐オゾン性・耐油性・耐寒性に優れている。 一方で耐熱性・耐水性・耐湿性が劣る為、 加水分解されやすいという欠点がある。 時計のバンドや靴底等にも利用されている。	８０００番台〜 バンパーゴムなど